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「石ノ森章太郎の物語」石ノ森章太郎(三栄書房)


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「完全解析!石ノ森章太郎」監修:石森プロ(宝島社)

今年は、石ノ森章太郎先生生誕80周年とのことで、いろいろなメディアに石ノ森先生の事がとりあげられています。NHKの「100分de名著」の特番になったり、日本テレビの24時間テレビのドラマスペシャルで「ヒーローを作った男  石ノ森章太郎物語」が放映されたのは記憶に新しい出来事でした。

出版物もたくさん発行されています。私も、上に示した2冊を入手しました。正直に言うと、石ノ森作品やエピソードに触れるのは久しぶりで、昔の記憶を取り戻しながら、石ノ森テーストを味わいながらゆっくりと読んでいったので、全部読み終えるまで大変時間がかかりました。いずれの本も「石ノ森愛」に満ちていて、頁をめくるたびに、いちいち感動しながら読みました。

石ノ森先生は、私と同じ宮城県出身なので、私は石ノ森先生に強い親近感を抱いており、先生が発表した作品は、できるだけ読むようにしていました。とても洗練されていて、大人っぽい絵柄、特に女性像などは、どきどきしながら鑑賞したものです。青年誌プレイコミックの表紙は、今でもたくさん保存しています。

そういえば、「マンガ家入門」で石ノ森先生が東日本漫画研究会を立ち上げ活動されたとのエピソードを読み、これに触発され私も身近な人に声をかけて、肉筆回覧誌を作ったりもしました。とても稚拙なものでしたが、楽しかったな。私が子供の頃は、マンガ家はあこがれの仕事で、石ノ森先生はそのトップランナーだったと思います。(すでに、手塚先生は別格扱いでした。)現代は、コンピュータが超進歩し、人工知能、ロボットなどが現実化し、新たな産業革命が起っていると言われる激動の時代ですが、石ノ森先生はどのような作品を作っていたでしょうね?